高知県新エネルギー導入促進協議会講演会のご報告

8月1日に高知市内で開かれた高知県新エネルギー導入促進協議会講演会に関するご報告です。

報告者:四万十ふるさとの自然を守る会 会員 中田 宏


8月1日、高知市内で開かれた高知県新エネルギー推進課主催の講演会は、得るところが非常に多くありました。

講師は岡山県西粟倉村役場職員の方、経産省四国経済産業局参事官で、この二人が何度も繰り返し強調したキーワードは、「脱FIT」、「小規模分散」、「地産地消」でした。

※FITとは(経済産業省資源エネルギー庁ホームページへ)

今、高知県下でラッシュ状態の巨大風力発電は、この方向とは、全く逆方向であり、いかに時代錯誤であるのかがよく理解できました。

特に西粟倉村(人口は約1500人)の林業振興を軸→間伐したC材の燃料化、小水力、太陽光発電等をミックスした電力や温水というエネルギー地産地消の実践は、高知県梼原町の取り組みと比しても、かなり本格的で興味深いものでした。

四万十川流域は、西粟倉村にこそ学ばなくてはならないし、四万十ブランドの潜在力と併せれば、遥かに大きな可能性を秘めていると感じました。

経産省の話を聞いて感じたのは、国の政策の流れには3・11はもちろん、北海道のブラックアウトが大きなインパクトを与えており、地域とつながらない一方通行の垂直統合型巨大発電所ではなく、既存施設、小規模な施設のネットワークを双方向で営み、地域のエネルギーを地域で使っていく流れが強く押し出されました。

国の政策の方向性として、少なくとも陸上大型風力は既に「終わっている」という感じを持ちました。

もちろん、原発のベースロード電源化は捨てていないという矛盾は有りながら、その一方で水素や燃料電池を非常に強調していたのが印象的で、将来的な主たる電源としては水素発電を本命視しているようでした。

そもそも、パリ協定=COP21は2050年までに排出される二酸化炭素ガスを8割減らす取り組みであり、オリックスが閉店間際のFITに駆け込んで、巨大風力発電所を作っても2050年前に撤退では、エネルギー問題の解決にも温暖化対策にもなりません。

今回、四万十川流域や今ノ山で巨大風力発電の計画が浮上したことを逆手にとり、これを機にエネルギーの地産地消の四万十モデル、足摺モデルを追求できたら素敵ですね。